考え方は色々ありますが、腰痛に対しての【筋肉整体】の見解を述べさせていただきます。
まず、原因は4つあります。
・重心に対しての間違った認識による使い方
・使い方に合わせた足の形
・足の形による中心線の落ち込み
・ねじれ
身体は、使い方に合わせるようにして形を変えていきます。
例えば、歩く時は踵で着地して、そこから指、特に親指に体重移動し、指で地面を蹴り、膝が上がるようにして歩かなければいけません。
踵で着地し、すり足のようにして歩いていると、負荷のかかった踵に筋肉が萎縮し、他にあった『ゆとり』を奪いながら成長してしまい、踵を内側に潜り込ませます。
また、負荷が踵にかかり続けることで、足首を詰まらせ、足首の収縮の幅を狭めてしまいます。
このような使い方による負荷のかけ方が癖になると、足先は開きぎみになり、やがてO脚になってしまうのです。
足は身体全体を支える土台です。
真っ直ぐでしたら問題はないのですが、O脚になると膝が外向きになる為、股関節に対してかかる負荷を増やしてしまいます。
股関節にかかる負荷が増えていくことで、腰の可動域が無くなるのです。
土台となる足は、真っ直ぐでなくてはなりません。
骨盤は、上半身を支える受け皿だと考えて下さい。
足が真っ直ぐだと受け皿も平衡を保ち、上半身もバランスを取るのに負荷をかけずに済みます。
では、癖のある使い方によって歪になった足だとどうなるのでしょうか?
O脚は前方からみると、ひし型 ◇ です。
下は踵、両サイドが膝、上が股関節です。
このような足の形の上に、骨盤が乗っていることをイメージしてみて下さい。
とても不安定な受け皿になっていませんか?
こんな状態の受け皿の上に上半身があったとしたら、バランスを取るのに負荷がかかってしょうがありません。
上にいけばいくほど負荷をかけ、バランスを取るようになってしまうのです。
また、外側に飛び出した膝から股関節や腰椎には外側からの負荷が集中します。
そこに軸足となる負荷のかけ方や、そのことが原因となっておこる『ねじれ』がプラスされ、痛みの原因となる癖のある萎縮が生じるのです。
この筋肉の癖を取り除かない限り、いくら手術をしても、時間と共にその癖がさらに強くなり、これまで以上に骨格に負荷をかけるようになるのです。