『歯並びと顎関節』に関しては以前から述べてきました。
顎関節が気になり、歯医者に行って歯並びを治したりマウスピースを買わされる方がいますが、これは大きな間違いです。
ここでは、『 歯並びと顎関節 』について述べさせていただきます。
顎関節がズレてるからという理由で歯並びを矯正しても、良くなりません。
以前治療に来られた方で、「一軒家が買えるぐらい歯にお金をかけた!」と仰有る方が治療にいらしてました。
( 症状は、寝れない・偏頭痛・首の張り・肩こり・めまい )
その方、触診すると首の筋肉がパンパンに張っています。
顎関節の回りを伸ばすと、凄く楽になったと喜んでましたが一つ問題が、、、。
治療をすると楽にはなるが、治したはずの歯並びが合わなくなってしまうのです。
それで歯医者にいって歯を調整して貰う。
その繰り返し。
これでは治療する意味がありません。
なでしこJAPANの選手が力が入るようにするため歯を削っている、みたいなニュースを目にしました。
この方、その後メニエールになり選手を引退する結果となってしまいました。
顎関節に掛かる歪な負荷が原因ですね。
今はあまり見掛ける事はありませんが昔、総入れ歯にした方の施術をした時に、首の筋肉がパンパンに張っているという特徴がありました。
つまりは、顎関節を無視した歯並びの合わせ方が原因です。
歯並びが先か?顎関節のズレが先か?で考えたら顎関節のズレが先だろうと私は考えています。
顎関節が先にズレて、それにあわせて歯並びが悪くなるのではないでしょうか?
顎関節がズレる代表的な原因をあげます。
1)歯磨きの仕方に癖がある。
2)噛み癖
の2点です。
1)の歯磨きの仕方に癖がある。
歯磨きの仕方には人それぞれ癖があります。
右の奥歯から磨いたり、左からだったり。
癖というのは身に付くものです。
身に付いた癖はそう簡単に取ることはできません。
毎日毎日、365日歯は磨きます。
人によっては朝昼晩と多い方はそれ以上、、、。
磨き方は大体、癖になってますから同じ磨き方をしています。
口を開くと同時に顎関節も動きます。
右奥歯から磨く癖があると(1、2日ではなく長年)、右側の顎関節が亜脱臼(関節が浅く外れる)していきます。
長年続けてると亜脱臼した顎関節は常態化し、元に戻らなくなります。
そのすきまに肉が挟まり、顎関節症になるのです。
挟まった肉は負荷が掛かることで萎縮に変わり、他にあるゆとりを奪いながら成長します。
そして顎関節はズレ、首回りの筋肉にゆとりがなくなり慢性的に張るようになるのです。
2)噛み癖
1)で述べましたが右の顎関節が亜脱臼すると、納まりが良い左側で噛む癖ができます。
納まりが良い方で噛んだほうが力が入りますから。
そうすると右側は浅く、左側は深く納まるようになります。(この状態で慣れてしまうと歯並びは悪くなります)
あくびをしたり、深く納まった左側の奥歯で噛んだりしてて顎が外れてしまうのはこれが原因です。
始まりと過程で身に付いた癖を取り除かなければ、歯並びを治したところでまた振り返すでしょう。
顎関節がズレて、それに合わせた使い方をしていることで歯並びが悪くなるのです。
1)と2)で取り上げたケースはあくまでも代表例であり、顎関節の歪みの原因はこれだけではありません。
ケアーズの治療は萎縮をゆとりに変える治療を行い、正常な使い方が出来るようにするのを目的にしています。
始まり → 過程 → 症状 に至った悩みを
症状 → 過程 → 始まり に戻し根本から治していく治療こそケアーズの治療なのです。